トップ > デジタルライフの歩き方 > スマホの画面をテレビに映す方法
日々の生活を、便利に、快適にする『デジタル』を電子雑誌フリック!編集長の村上タクタがご紹介。
第8回は、スマホの画面をテレビに映す方法
ちょっと前までは、大半の写真や音楽、動画などはパソコンに収納していた人が多いと思います。しかし、今やそれらの日常的なコンテンツはスマホやタブレット端末に入れている人が多いのではないでしょうか? 今回はそのコンテンツをテレビを介して楽しもうというお話です。
イメージしてみて下さい。子供を連れて、または友人たちとちょっとしたお出掛け。たぶん、ちょっとした写真や動画はスマホで撮影して、その中に入れているという人が多いのではないでしょうか? また、過去の記事「Vol.02 お父さんだって記念写真に入りたい」でご紹介したように、最近のデジカメはスマホやタブレットとの連携を強化していますから、カメラで取った写真を、スマホやタブレットに転送して楽しんでいらっしゃる人も多いのではないでしょうか? 外出先から帰宅してすぐ、夕食を食べながら、その日撮影した写真をテレビに映して楽しめたら、素敵だと思いませんか?
一番のメリットは、iPhoneやiPadのコンテンツをそのまま表示できることです。旅行の写真もiPhoneの小さな画面で見るのとは違って、テレビで見れば家族全員で楽しめます。YouTubeの動画も、映画も、iPhoneやiPadで楽しんでいるどんなコンテンツでもテレビの画面で見ると迫力が違います。ゲームだって、ワイヤレスでいきなり専用のゲーム機のようにテレビ画面に映せるのだからビックリです。
ミラーリングすれれば、iPhoneの画面内容をすべてそのまま表示できる。そのままとはいえ、十分に高精細なiPhoneの画像、テレビの大画面で見るととっても迫力がある。
iPadでキャンバスに絵を描いたものを表示することもできますし、塾などの教室に置かれたテレビにアップルTVを繋ぐだけで、iPad内の資料をテレビ画面に表示したり、iPadに書いた文字をテレビ画面に表示してホワイトボードのように使ったりすることもできます。会議室に、テレビとアップルTVを置いて、それぞれのiPadやiPhoneの中の資料をテレビ画面に表示することでプロジェクター代わりに使っている会社もあります。可能性は無限大です。
アップルTV自体は、そもそもiPhoneやiPadの周辺機器としてだけでなく、テレビに接続して単体で楽しめるデバイスです。先に述べたように価格は1万程度と手頃。10cm四方、厚さ2〜3cmの小さな四角い黒い箱です。接続は電源とHDMIでテレビと接続するだけ。あとは、家庭のWi-Fiに接続することが必要です(有線LANでは使用できません)。
アップルTV単体でも、映画を楽しんだり、YouTubeを見たりすることができる。代金の決済はiPhoneアプリや、iTunesの音楽などと同様にiTunes IDで行われる。
Youtubeもテレビで楽しめると非常に便利。検索などの文字入力ではiPhoneなどをコントローラー代わりに使えると便利。
単体では、販売されている映画を見たり、YouTubeを見たり、家庭内のLANに接続されているパソコン内の音楽を再生したり、写真を表示したりすることができます。アメリカでは一部テレビ番組の録画放送などを楽しんだり、ネットラジオを楽しんだりできるようで、日本よりもコンテンツが充実しています。
しかし、実際には専用のリモコンでは文字を入れるのも不便なので(十字キーでの選択肢式)、iPhoneやiPadと組み合せて使うのが便利です。専用アプリを使えば、文字入力にもiPhoneやiPadを使えるし、多くのコンテンツをiPhone/iPadから供給できるし、急に便利になります。
今はまだ目立たない存在であるアップルTVですが、十分に普及すればリビング内で大きな存在感を発揮する存在になるはずです。事実、我が家では、旅行から帰ったら、iPhoneで撮影した写真を家族でテレビに映して見るのが定番になっています。
最初にお話した通り、非公式ですがアンドロイドでこのアップルTVを利用することもできます。AppleTV AirPlay Media Playerというアプリを使えば、アンドロイドでもアップルTVを利用できます。また、HDMIケーブルなどを使えば、アンドロイドの画面をテレビにミラーリング表示することも可能です。
AppleTV AirPlay Media Playerは、アンドロイド用アプリ。コンテンツをアップルTVに表示することができる。
ネットとテレビは相反する存在のように語られますが、ツイッターやフェイスブックで話題を共有しながらテレビを鑑賞するソーシャルウォッチングのような楽しみ方も普及してきています。家庭で一番見やすい場所にある大画面、『テレビ』は、これからもっとインターネットで活用されそうですね。